口蹄疫の感染拡大の防止は一次的には県の責任であり、どうも初動の遅れは知事に責任があると聞いている。中央の政界に関心が深く、テレビやマスコミに出たがるのは、その出から言って仕方がない面もあろうが、しょっ中県外に出ていることが、今回の事件の一原因ともなってはしないか、反省の必要があろう。

 気の毒なのは何の責任もないで、多数の牛豚を殺さざるをえなくなった畜産農家である。家畜保険の点でどうなっているか聞いてみたいが、保険加入がなくても、国はできるだけの補償措置を講ずべきではないか。

 私は、もともと国庫の負担対象となっている事務費のかかり過ぎる現行農業共済の制度は廃止として、農業災害には国費で直ちに補償する方がムダがなくて良いという論者である。職員の関係はあるが、この際思い切って制度の改編を考えるべきではないか。


                                   

                                   22・6・13