小泉チルドレンで始まり、小沢チルドレンに至っては150名もいるという。なかなか元気で、いい学校を出ている人も多く、将来頼もしく思えるが、考えてみれば、これから仕込みをする、という立場ではなく、一国一城の主とは言わないが、これはその地方を代表して国政に参画しているのであるから、メダカの学校の生徒みたいでは、その役割りを果せないのでないか、と思う。

 私も、属々地元と中央とのパイプ役を務めるという言葉を使ったが、地元の陳情のよろず承り所だけであっていいわけはないと反省している。地元の政治のリーダーとして、中央での考え方を傅え、時に教導する役割りを持っていることを忘れてはならないと思う。ただ、チルドレンというと、ヒットラー・ユーゲントではあるまいに、強力な指導者の指揮のもと右向け右で動くような気がするが、それでは余りにも頼りない。というより危険である。徒党を組み、その徒党が離合集教する形で政界が動いて行くようでは、本当の民主政治は実現されないのではないか。組織と金を握るボスの命令一下行動するようでは、いかにも情けないではないか。

 9月にリターン・マッチを考えていると言われる人がいるだけに心配が先立つのである。


                                   22・6・13