この頃、夜テレビを見る時間があって、あちこちチャンネルを捻ってみるが、一言にして言えば、余りに詰らない番組が多すぎる。広告収入の減があって、極力安上がりの番組を作るのに頭を悩ましていると聞くが、その結果がこれではないか。

 私は、鳥取県西部一帯をカヴァーしている有線放送中海テレビの会長をしているが、地元に帰ったら、このCATVを視るのを楽しみにしている。50数チャンネル。地元の自主番組も6チャンネルある。

 地元のニュース、県会、市会の審議状況、お祭りなどの出来事、天気予報、汽車や航空便の混み状況、日本や外国の映画、昔懐かしいものもある。各テレビ局の番組の同時再送信など、など。全く視あきないので、つい夜更かしをしてしまうほどである。

 地元のテレビ局はこのCATVを今や目の敵にしている。安い料金でCMを流しているからである。それも繰り返し繰り返し、24時間も。

 私が、かつて地元の若い人達と地域の発展についてのCATVの座談会に出たら二昼夜48時間テレビに出演したとして、国会で採り上げられて問題とされたことがある。議員であった頃である。1時間番組を2日間放映したので、そうなったに過ぎないが、実態はそういうことであった。

 いずれにしても、テレビは放送内容をもっと工夫をする必要があるのではないか。どうしたらいいか、という智恵は持ち合わせない。そこは餅は餅屋で考えて貰いたい。

 広告収入など気にする必要のないNHKは時々良いドキュメンタリーの画面を流してくれる。昔の方が見ごたえがあったように思うが、錯覚か。民放の真似はいい加減でいいから、もっとズシンとくる番組を作って欲しい。



                                   22・5・26