からまつの林を出でて、からまつの林に入りぬ、とかいう詩があったが、辺野古がそれだ。結局、辺野古に落ち着かざるをえないことは、わかっていたではないか。もっとも、わかっていたが、そこへ万策盡きて最後に辺野古に落ち着いたという筋道を沖縄の人々に何とかわかって貰えるようにと考えて敢て迂回をしたのだとすれば、深慮遠謀とよみすべきであるかもしれないが、それにしてはギコチなさ過ぎるではないか。却ってすっかり拗らしてしまった。



                                   22・5・26