一票の格差が最大2・3倍だった昨年8月の衆議院小選挙区の定数配分の合憲性を争って先月末で高裁合わせて九件の訴訟に判決が出そろった。

 そのうち合憲2、違憲4及び違憲状態3と分れている。どうして、こうも判決が分れるのかよくわからないが、1人別枠方式の是非が争点である。

 これまでの最高裁の判決に3回あるが、いずれも合憲としている。今回いずれも大法廷で早ければ年内にも最終的な司法判断が示されると見通されている。

 私は、米国の上院議員の定数が各州人口の多募に関わらず2人となっていることなどを考えても、1人別枠方式で差支えないと思っている。

                                                        22・5・5