今年、私が学長をしている東京福祉大学の所用で北京を二度訪ねた。行く度に街の急速な変貌に驚くばかりである。

 さて、この5月1日を期して上海万博が開かれることになった。北京オリンピックに続く世界的イベントであるだけに一度は観に行きたいと思っている。

 私は、かつて日本が1人1円集めれば1億2千万円だが、中国で1人1円集めれば13億円になる。中国は近年率1割ないし、それ以上のGDPの伸びを示している。もし、中国が1人2円集めれば、当り前だが26億円になる。これを纏めて使えば、えらいことになる、と言ったことがある。

 上海万博はテーマソングを初め、到るところで他国のもののコピーを使用して平然としているように見える。この辺がまだ近代国家としての資格が問われるところである。が、その国力の成長力はあなどれないものがある。尖閣列島など南方の島々に領土としての占有態勢を顕示しておく必要は増しているではないか。竹島のことを思うと、気になるのは思い過ぎであれば良いが。


                                    22・5・1