自民党政権が十数年かかってやっと決めた普天間の移設先について、鳩山総理が再検討の用意があると口をすべらせたのをきっかけとして、あの案、この案みんなダメという収拾つけ難い状態に陥っている。

 前政権の決めた案だが対外関係もあるし、問題は残っているが、これ行くと鳩山総理が一こと言えば済むものを、とんでもない泥沼にはまるような姿となって了った。これが鳩山総理の生命とりになるかも知れない。

 いくらじたばたしても日本はアメリカの核の傘の下にいることを忘れてはならない。防衛に関しては共同防衛の道しか残されていないことを忘れてはならない。民主党がワシントンに見捨てられても一向構わないが、日本の国がアメリカからそっぽを向かれては、何ともならない厳しい現状を見あやまってはいけない。まして、軍事力を急激に拡大しつつある中国を隣国に持っていることを常に意識しておくべきである。