非核三原則に例外としての密約があることを認めるなど日米外交の闇がいくらか明るくなって来たようだ。長いことだまされて来たという腹立だしさは変らないが、それでもいくらか前進である。

 米国の軍艦がハワイを離れてからどこかで核を海中に棄てるなどいうようなありえないことがなければ、横須賀に入る軍艦に核が積まれているだろうことは誰でもわかり易いことであった。事前協議は形骸化など書いている新聞もあったが、持ち込みに関しては、日本が米国の核の傘の下にいる限り仕方がないというより、当然だと認めた方がスッキリするのではないか。そして日本は核を作らず、持たず、世界に向って核の廃絶を訴え続けた方が余程筋が通っているのではないか。世界唯一の被爆国として強く主張する資格を持っている。