民主党は来年度予算の編成に苦悩しているようであるが、マニフェストに掲げた最重要政策も変えざるをえなくなったという。
一つは、ガソリン税の暫定税率の廃止を見送ったこと。
もう一つは、子ども手当に所得制限を設けるようにしたことである。
高校無償化についても所得制限を検討すべきと藤井財務相は主張しているという。
マニフェストをそのまま実施しようとすれば、赤字国債の発行が膨れ上ってしまうので、財政規律を守る観点から、マニフェスの重要政策までそのまま実現することはできないと判断したのである。
かつて、野党社会党が予算の組替えを主張した時、数字で示せと要求され、結局辻褄が合わないことを白状せざるをえなくなり、爾今数字を示した組替え要求を出せなくなった、つまり予算の修正要求書を作成できなくなったことを思い出す。
抽象的においしいことを並べ立てることは容易であるが、それを一つの予算に纏めて行かなければ、それこそ絵に描いた餅と評されよう。
まァ、暫らくお手並み拝見と行きたいところである。