このデフレ・円高に対して何も手を打つ積りはないようなことを言っていた日銀がついに低金利で十兆円を供給するなど、金融緩和を拡大することを明らかにした(十二月一日午後)。白川総裁は、政府の経済対策と歩調を合わせて景気を下支えすると言明しているが、私から言わせれば、当り前のことである。
従来、屢々国会でも、財務大臣などが「それは日銀の専管事項である」といったような表現を用いていたが、政府と別箇の存在としての日銀があるわけのものではない。そもそも日銀が政府と一体で施策を共有するのは当り前だと思っている。もしそういう行動をとらない日銀総裁がいるなら、速やかに更迭したらいいと思う。