朝日新聞社が全国主要一〇〇社に行なった景気アンケートで、景気が回復傾向にあると二六社が答え、前回六月調査の一社から大幅に増えた。ただ、消費低迷で物価下落が続く「デフレ」に陥っているとの回答も五〇社に達している。
政府は円高とデフレ一色を放置していいのか、問いたい。ドバイ発の信用不安が証式市場の不安をも招いているが、これ以上円高となっては日本も困るので、政府も何らかの対策を至急講ずべきである。日銀も傍観視するようでは、その役割を果していない。
前から、私は時に応じてインフレ・ターゲット政策をとるべきことを主唱していた。日銀内にも支持者はいたが、今こそ考究すべき時である。