国内空路の七割は赤字で、日航、全日空とも三四路線が廃止対象となっているという。

 なかには、それ程重要でない路線もないとは思われないが、多くの赤字路線もその地方にとっては、生活・経済上必要なものである。

 離島航路や辺地バスに補助したと同様な考え方で、空路の赤字路線について国地方から補助を考えても一向差支えはないのではないか。

 儲からないから高速道路を作らないというような考え方ではなく、その場所は損をしても地方のローカル線を建設維持した旧国鉄の考え方は必ずしも間違っていたとは思わないではないか。地域の格差の拡大を防ぐためにも。