民主党は九月十八日、政府、与党の二元的意思決定を一元化するため、議員立法は原則禁止し、法案提出は原則、政府提案に限ることを決め、全国会議員に通知した(九月十九日 朝日・朝)。
いくら政府と党を一体化して行くと言っても、議員立法を原則禁止とは、一体どういう考え方なのか、と一瞬眼を疑った。政策決定がスムーズになり、族議員の誕生を防ぐといった効果が期待される。という趣旨らしい。
しかし、私も、いくつかの議員立法を推進し、実現を見た。それらの法案は各省に委せ、また党としての正規のルートで論議をしている限り、何年経っても成立しないだろうと思われる法案もあった(例えば、金庫株の認可)。
そういう経験からしても、議員立法はこれからも進めるべきであって、今回の民主党の決定は時代に逆行する愚行であると言わざるをえない。