民主党は二〇一二年にも高速道路を国有化し、首都高、阪神高など一部路線を除いて無料化することを明らかにしている。天下の大道と言う。道路は本来無料であるべきだという考え方もあるが、現在、高速道の料金は鉄道で言うなら特急料金であり、日本高速道路保有・債務返済機構が借入金を返済するためにも有料は継続すべきである。

 民主党の案によれば、機構の抱えている約三十一兆円の債務は、各高速道路会社が今後株式を上場した場合の売却益をもって売ることを検討する、ことになっている。

 詳しい話は聞いていないので何だが、この道路会社を購入した会社は、高速道使用料金がタダで、どうして運営ができるのだろうか。第一、料金も一文もとれないような高速道路会社の株を誰が買ってくれるのだろうか、いくつも疑問があってならない。