七月二十七日ワシントンで開幕した米中戦略・経済対話は異例の手厚い布陣で、中国は一五〇人規模の代表団を送り込むし、米国は政権中枢がずらりと出席をした。中国が日本を抜いてGDP世界第二の経済大国となったこともあろうが、米国の中国に対する態度の変化はいささか気になるところである。
会議に出席したオバマ大統領の演説を昨晩のテレビで聞いていたが、米中の二国間の関係は米国にとって最も大事な二国間の関係であるという趣旨のことを述べていた。米国はかつて日米関係について最も大事な関係と明言していたが、今や、米国にとっての重要性は日本から中国へ移ったのか、と思っていい気持ちはしなかった。
さて、これからわれわれはどうしたらいいのか。少なくとも経済面で中国には負けないように頑張って行くしかないが、さて、それには人件費の較差などいくつもの難しいハードルがあるので、これを超えなければならない。と言って容易ではない。(21・7・29)