七月二十七日の東京株式市場で日経平均株価は九営業日続進し、一時一万円台を回復した。
二、三ヶ月前までは悲観的な予想ばっかりだったのにわからないものである。
米国の主要企業の決算が相次ぎ市場予想を上回り、世界景気の先行き悲観論が後退するなか、日本企業の決算発表も業績回復の期待を出て来ているせいであろう。さて、これからもこの調子で行くか、一万円台載せをしたところで一服となるか、予想が分れるところであるが、世界の景気の流れとしては、サブプライムに発する混乱から秩序を取り戻しつつあると見るのが妥当のように思う。