中国人民銀行(中央銀行)は七月十五日、六月末の外資準備高が二兆一三二六億ドルになり、四年期末のベースで初めて二兆ドルを突破したと発表した。人民元相場を低めに抑えるため、人民元売り、ドル買いの市場介入を続けた結果、ドルが積み上ったという。
かつて日本が外資準備高世界一であったが、二〇〇六年(平成十八年)二月に中国が日本を抜き世界一となり、同年十月に一兆ドルを超えることとなった。それから僅か三年で中国の外資準備高は倍増したのである。
中国は、当面は国際社会との協調を重視するものとみられているが、米国債の世界一の保有国として、米国に対する発言権が一段と強まりそうで、眼が離せないことになりそうである。