七月十三日は日経(朝)の一面トップに「キリン・サントリー経営統合」という見出しが大きな活字で躍っていた。世界的な勝ち残りを目指すためには、こういう大統合も必要なのかな、と改めて新日鉄が誕生する時の公取を巻き込む議論を思い起こすと、こうやすやすと大統合が実現するとは、いささか時の流れを感じざるをえない。これで、売上高三・八兆円の世界でも最大級の酒流・飲料メーカーとなるという。市場寡占の問題はあるにしてもグローバル化の時代。日本の企業も国内市場向けのシェアーだけではなく、世界市場におけるシェアーを念頭に置きつつ、時に果断に統合も進めざるをえないと思う。

(21・7・20)