六月三日に厚生労働省が発表した二〇〇八年の合計特殊出生率(わかり難い表現だが、一人の女性が生涯に産むと推定される子供の数)は、前年比0.0三%上昇し、一.三七になった。〇五年に最低を記録したあと上り続け、出生数も二年ぶりに増加に転じた。

 しかし、主な国の合計特殊出生率は、例えば、米国二.一〇、フランス二.〇二、英国一.九一、スウェーデン一.九〇であって、日本はドイツの一.三八と同じ率となって先進諸国の中でも最低に近い。

 子供の数が増えなくては、軈て民族は衰亡に近ずく。何としても少子化対策を進めなければならない。方法はいくらも考えられる。要は本当に政治がそれに渾身の力を込めて行政を動かして行くか、どうかではないか。


(2009.6.4)