長野県庁では県職員らの宴会で他人へのお酌を禁止することにしたという。たしかに、気を使わずに済むと職員は歓迎しているという。そもそもはお酌などしたり、されたりするから酒を嫌う若者が増えているので、何とかして欲しいという同県内の酒の蔵元の要請があったという。

 つまり、もっと酒を飲んで貰おうという趣旨での禁止令らしい。

 しかし、考えてみると、そこまで規制をする必要があるのだろうか。私もお酌などそう良いとは思っていない。無理矢理に注がれて不愉快に思ったこともある。だからと言って上からの禁止令も全く野暮なもので止めた方がいい。

 こういうものは自然体がいい。昔から比べればもう遥かにお酌など減って来ている。皆が嫌に思うならば、きっとそのうちなくなってくるだろうから、委せておけばいいのではないか。


(2009.6.6)