千葉市に全国で最年少の三十一才の熊谷市長が誕生した。前職が突然逮捕された後の市長選だけに、市政を変えるチャンスにと思って立候補したという。二十代、三十代の市長が次々に誕生するのは、やはり従来型の市長候補に飽き足らない思いを持っている住民の気持ちが反映したものだと思い、素直に受けとめて市政改革を願いたい。

 ただ、どうも若い首長には、気追いが過ぎ、マスコミ受けを狙って何でも改革を口にし、よい伝統すら破ろうとする動きがあることは寒心に耐えない。行政は積み重ねも大切である。古くても良いものは変えるべきではない。


(2009.6.16)