このところ、家庭用を含めて小型の太陽光、風力などによる発電を奨励する政策が盛んに採り上げられている。化石燃料を使わない、地球温暖化対策として良い、と思われるが、どうも、いくつか疑問がある。

 というのは、これらの太陽光や風力の発電施設の製造、取り付けなどに要するエネルギー(もちろん化石燃料を原料として作られるエネルギーも含む)は一体どれくらいになるのか、計算が出来ているのか。

 それに、太陽光にしても、風力にしても、小規模の発電施設は、大規模のものより効率が悪い筈であるから、それを奨励することは意味があるのか。

 又、太陽光、風力による発電の余剰分を電力会社に強制的に買いとらせるとすれば、その量を予測できない以上、電力各社の経営にロスを生じさせることにはならないか。まして、買取単価を通常の発電コストより高く設定をすれば、尚さらではないか。

 以上のほか、まだまだ問題点はあると思うが、解明が必要である。

(2009.5.25)