東日本旅客鉄道(JR東日本)が五月十二日、やさと農協(茨城県石岡市JAやさと)などと共同で農事組合法人を設立し、農業に本格参入すると発表した。ネギ、ニンジン、ハクサイなどを生産し、駅の立食いソバなどの食材に使い、将来は駅などで消費者に直接販売することも考えている。最初は、この法人は三ヘクタールの農地保有、生産者八人で発足するという。まだ、ごくテストパイロットみたいな段階であるが、異業種の農業参入として注目したい。

 狙いは駅売りで、かつて池袋の西武デパートがやっていたように、家路へ向うサラリーマンなどを相手に生鮮な野菜などを適当な価格で売れば、結構なお客がつくのではないか、と思う。

 農業も企業経営に活路を見出せば、食料自給率の向上に資することができるし、食糧安全保障にも叶うのではないか、と期待する。


(2009.5.14)