いわゆる「ミニ統一地方選」(全国で七九市長選が行なわれるなど地方自治体の首長議員選挙が集中)の行なわれた今年四月の市長選は無投票となった二二市を除く五七市の選挙戦で現職が出馬した三九市のうち一七市の現職が落選した。四割を超える。今まで、こんな現象はなかったように思うが、落ちた市長に保守系が多いところを見ると自公の支持者が減っていることの現われであろうか。

 オバマ大統領の出現以来「チェンジ」が一種の合言葉になっている気もするが、本来、言ってみれば日々これ選挙運動を続けている現職は知名度も高く、容易に落選しないのが過去の選挙であったが、何故急に変って来たのだろうか。

 現職は再選、三選の可能性が大きいとなれば、余り選挙のことばかり気にもしないで、行革などを含む思い切った行動を展開できるメリットも大きいのに、と思うと、この現象を簡単に見逃すわけには参らぬ気もするが、さて、どうしたものか、最終的には選挙民の意識如何だと思うが。