三井住友フィナンシャルグループと大和証券グループ本社が包括提携へ向けた本格協議に入ることが四月二十七日明らかになった。

 先に三井住友は、米大手金融シティグループ傘下の日興コーディアル証券と法人向けの日興シティグループの大半を買収することで大筋合意しており、買収と提携が実現すれば、大和、日興のニ大証券が三井住友と連携した巨大金融グループが誕生する。

 良い悪いと言う前に、そうしなければ生き残れない環境となって来ていると考えた方が自然で、日本の国内での寡占云々の議論より、世界の経済、とくに金融の中での糶り合いとなってくれば、日本の企業の生き残りを賭けて合併、統合も進めて行かなければなるまい。公取も先行きその辺も思い及ぶべきであろう。