子や孫が親の職業を継ぐのが悪いなどと言うなら、例えば三千家(表、裏、武者小路)や千家十職、歌舞伎役者などそれこそ十代以上も長く続いているのを何と見ているのだろうか。
もちろん議員は職業とは言えない。それにしても議員の家庭に育ったものが、政治の世界に入り易い環境にあり、又、出るだけの能力を持っている場合に出てはいけないなどと法律で規制するなど本当におかしいと思う。
議員の息子や孫が立候補するのが気に入らなければ投票しなければいいだけの話ではないか。
ただ薬の広告などと同様に日頃見聞きに馴れている人の名前をつい投票所で書いてしまうことも事実だが、それとて何も悪いことではないではないか。対抗する人はせっせと日頃自己のPRに精を出せばいいではないか。あとは有権者の判断である。寸足らずの二世、三世が出現するとすれば、それは本来有権者の責任である。
もっとも、南の県の某知事のようにマスコミに出しゃばりまくるのも品がいいものではない。それでは、真剣に県政を考え行動する時間と体力が遺されているのか、いささか気になる。