国勢調査(十年十月一日に実施予定)の際、調査員が面会して調査票を回収していた従来の方式に加え、郵便による調査票の提出や一部の地域でインターネットによる回答方式を導入すると発表した。調査開始九十年にして初の回収方法の見直しという。

 個人情報の回答を拒否される近頃の現象がその原因であるという。調査方法の変更で回収率が多少改善されるかも知れないが、国勢調査の目的が充分達せられるか甚だ疑問である。守秘義務の更なる厳守を前提に多少抵抗があっても従来の方法を貫くべきではなかろうか。