G20首脳会合(金融サミット)は、2010年の世界経済の成長率を2%に回復させるため、あらゆる行動をとる旨の首脳宣言を採決し、閉幕した。

 首脳宣言は参加国の10年末までの財政出動が総額5兆億ドル(約500兆円)にのぼることも明記しているが、さて、その実効は早くも疑問視されている。

 しかし、この決議のどおりの成果が得られなくとも、各国が景気回復に向けて充分の努力をすることを約束したことは、明るい話題と見るべきだと思う。

景気は確かに「気」が大事なので、各国がその気になって、それぞれの立場で同じ目的に向って努力することになれば、数字はともかくとして、一定の成果をえられることは間違いないと思う。