7つの内閣で官房副長官を務めた元自治事務次官の石原信雄氏が4月4日の朝日新聞・朝刊で「天下り批判は現役官僚の活力そぐ」、「再就職の保証があるから退職まで全力投球できる」という見出しで、いわば官僚OB代表のような意見を述べている。
取材記者は、「官の世界にはこんな論理があるのか」という驚きと、「これで国民に通じるだろうか」という違和感の連続だったと記している。関心のある方は、一度是非その記事を読んでいただきたいが、私も、前から石原氏と同じような所感を述べてきた。
この頃には、口を開けば役人いじめの議論ばかりで、これでは、国のために働こうという意欲ある人が役人にならない懼れが大となる。痩せても枯れても、役人は権限を持っているだけに、いい人がいなくなることは、国民にとっての不幸となることだけは言っておきたい。