ちょっと前のことなんだけど、公園近くを歩いていたとき。小学校高学年の男の子と

低学年の女の子が、夏休みの自由研究にでも使うのか、虫捕り網で蝉を採取していた

会話の内容からして兄妹なんだろう、虫かごの中は空っぽ。虫捕り網を使う手つきも

不器用。蝉を散々追い回してきたのだろう、妹が愚痴りだし、今にも兄妹喧嘩が起こ

りそうな雰囲気。僕が代わりに蝉を採ってあげた、兄妹はとても喜んだ。一匹採って

あげると、もう一匹採って欲しいとせがんできた、仕方がなく公園の中を歩いて蝉を

探したが、蝉は虫捕り網の届かないところに。何とか2匹採取できたがもう一匹だけ

もう一匹だけ、とせがまれ、1時間近くも蝉採りにつきあわされた。採れた蝉は6匹

アブラゼミ3匹とクマゼミ1匹ニイニイゼミ2匹。蚊に刺された箇所1。携帯虫除け

スキンガードアクアの効果は絶賛でした笑)。兄妹は僕にお礼を言うと公園の出口か

らでていった。昼が長いと言っても既に3時をまわり山の木々に囲まれた小さな公園

には僕一人だけになっていた。日中歩道は人通りも多く小学生でも安心して遊べる公

園だったが、夜になると人通りもなくなり、地元の人は公園を避けるように遠回りを

して帰宅した。公園での犯罪は減ってはきてるが、まったくゼロというわけではない

普段は通学路して保護者が公園の前に立っているものの、休みに入ると保護者の姿は

なく、地元の住人でも一人では公園内に入ることはなかった。お手洗いを済ませ建物

から出た時、こんにちは、と、後ろから女子に声をかけられた。振り返ると小学校高

学年くらいの女の子が、ひとり立っていた。行き成り声をかけられびっくりしたが、

デニムショートパンツを穿いた女の子に気持ちがたかぶった。女の子も蝉を採って欲

しいとの事だった。さっき小学生の兄妹に蝉を採って上げている所を見たのだろうと

思った。辺りが暗くなる前に蝉を採ってあげようとしたけど、女の子は、虫捕り網も

蝉を入れるカゴも持ってなかった。虫捕り網がないと採れないことを説明したが、女

の子はそれでも僕に蝉を採って欲しいと、しつこくねだってきた。蝉が採れないなら

諦めるだろう、ふたりで蝉の鳴き声がする木、1本、1本見てまわったがどれもこれ

も、手の届かないところで鳴いていた。女の子は自分の腕と脚を手でパンパン叩き蚊

と格闘してた。Tシャツにデニムショートパンツ姿で、蝉採りする格好じゃないだろ

心のうちで思いながらも、蚊に刺された痕を見るとちょっと可哀想な感じがした。僕

はスキンガードアクアを貸してあげた。女の子は腕と脚にシュシュっと、少し念入り

に吹き続けた。しかし女の子は虫除けスプレーをかがんで脚に吹いたため、半球形の

膨らみがTシャツの隙間から見えて、僕はついそこに眼を向けてしまった。女の子は

今、Tシャツの隙間から見える乳房がセクシーなだけでなくデニムのショートパンツ

から伸びる白い肌の綺麗な長い脚は大人びた魅力があった。しかしよく見ると蚊に刺

され赤く腫れた箇所があった。セカンドバックから、痒み止めのムヒを出し手渡した 

僕の用意周到さに女の子は可笑しげに笑った。蚊に刺された箇所にムヒを塗る。沁み

たのか愛くるしい声を洩らした。塗れてない所は塗ってあげると言うと、気恥ずかし

そうに頷いた。二の腕と首筋に小さな赤い斑点があった。液の染み出るやわらかい、

スポンジの先で首筋をすーっと優しく撫でた瞬間、ピクンと痙攣を起こし愛くるしい

声を洩らした。首筋が敏感なのは間違いなかった。赤い斑点の無い場所にも同じよう

にスポンジの先で優しく撫でると、ピクンと痙攣を起こし愛くるしい声を洩らした。

太ももに眼を向けると赤く腫れた箇所があった。ここも刺されてるよ。一言声をかけ

てみた。えっ!?。女の子はビクっと身体を強張らせ太ももを見下ろした。眼と眼が

合った。僕は表情を殺していたが、自然に危険な眼差しになってショートパンツから

伸びた生足を見ていた。まつげの長い瞳はやや狼狽え気味な眼の色を写しだしていた

スポンジの先が太ももに触れようとした時、だめっ。半歩、足を後ろに出し下がった

強い羞恥と不安を感じるのは当たり前だ。痒くないならいいよ。他に刺されたところ

とかない? 女の子は自分の手と足を見た、デニムのショートパンツからろ露出した

足に赤い斑点がいくつも見つかった。自分で塗れる?。はいっ。女の子は小さな声で

返事をした。僕に見取られながら、液体の染み出たスポンジの先を赤く腫れた箇所を

ときどき僕の方を上目遣いで見ながら手を動かした。Tシャツの隙間から時折見える

胸元に視線を外すことができなかった。ここ塗った? えっ!?。 僕はたまらなく

なって太ももを手で触れた。女の子はビクっと身体を震わせ、いやぁっ!。わずかに

声を漏らして、1歩後ずさった。行き成り太ももを触られて、強い羞恥を感じるのは

当たり前だった。ごめん、ごめん、そんなつもりで触ったんじゃないよ。ここににも

蚊に刺された痕があったから、僕は言い訳するようにいった。女の子は不審な目を向

けていたが、悲鳴をあげるような気の強い性格ではない事がわかった。僕に塗らせて

つい、強い不安と羞恥の中にある女の子にいった。いいです・・・。女の子は怖気を

感じたように声を震わせて言った。塗るだけだから、ちょっと優しく言いふくめると

抗う気持ちが少し弱くなった気がした。歩道から僕達が見えないのか、わざわざ声を

かけてくる人はいなかった。内ももを爪で掻いた痕があった。脚を広げてっ!女の子

に面と向かって言うには、さすがの僕でも気が気ではなかった。ショートパンツを穿

いてても視線を向ければ股間まで20センチくらいの至近距離。あえて遠まわしに、

痒い所を聞いた、女の子は少し脚を広げた。僕の手が内ももに伸びた瞬間、本能的に

脚をさっと閉じた。もちろん下心がないわけではなかった。開かないと塗れないから

平常心を保ち、あくまでも塗る事を前提とした。女の子は恥らいながら脚を少し開き

気味になってみせた。僕の眼の高さは丁度、女の子の股間の高さと同じだったため、

Tシャツから見えた乳房以上に邪欲を掻き立てた。内ももには赤く腫れた箇所は2つ

内ももの中央付近ともう一つは鼠径部、股間付近。本当のそこを塗るのかと思うと、

肉棒の先がビクンと一度大きく脈打った。僕は女の子の股間からゆっくり視線を上げ

少女の顔を下から見上げた。女の子の顔は真っ赤に染まり、僕のすることを息を殺し

見つめていた。女の子にあと少し足を開くように命令すると、おずおずと足を少し広

げた。周りを気にしながら、太ももの中央部をスポンジの先で優しく撫でながら塗る

女の子はビクと身体を震わせ、足を小刻みに震わせた。ムヒのメントール成分の効果

なのか、スポンジの先で刺激すると、快感がつのるように見えた。反応を意識しなが

ら、股間付近の赤く腫れた箇所に液を伸ばしていくと。女の子は必死に声を殺した。

周囲を見回すとあいにく誰もいない、万全を期すると、色落ちしたら大変だからっ!

一言告げると、強引にショートパンツ鼠径部に指を入れグイっと上に強く持ち上げた

女の子は突然の出来事に声を失い、僕の頭を両手で掴んできた。ショーツの裾の中に

まで指が達していたのか、ショートパンツの隙間から、産毛の生えた真っ白な恥丘が

表に露呈した。女の子は身体が固まったまま動かない。ムヒを塗り終えるまで、僕は

気が気ではなかった。合意の下とは言え、女の子が悲鳴をあげれば僕の人生の中で最

大のミスとも言えた。広く塗りすぎたのか、股間を手で押さえピリピリするw。恥ず

かしそうに言った。これ以上女の子と係わりを持つと取り返しがつかないような雰囲

気を感じた。蝉採りはまた今度採ってあげるからと約束すると、女の子はこんな出来

事の後にもかかわらず、蝉採ってくれるまでだめ-wっ。女の子はしつこくせがんで

きた。自由研究に必要なのはわかるけど、僕じゃなくても親がいるだろっ、僕は突放

すようにいった。ママは虫が嫌いだから・・・ パパに頼めば採ってくてるよ。パパ

なんていなんもん。女の子はさびしそうにポツリとこたえた。ママとふたりだけなの

女の子は小さく頷いた。女の子の気持ちが、わからないわけでもないし、公園にひと

り置き去りにするわけにもいかず、さっさと蝉を捕まえて帰ろうと思った。しかし蝉

は、思った以上に素早く、手で捕らえることは容易ではなかった。女の子は笑いなが

ら、もっと上、もっと右、木に擬態した蝉は僕の眼では捕らえきれない。本当に蝉が

目当てなのかわからなくなるほど僕は女の子に振り回され続けた。1時間以上素手で

蝉を採り続けたが、蝉にも女の子にも、からかわれるだけで、時間だけが刻々と過ぎ

ていった。時計を見ると4時をまわっていた。もう無理だから諦めて帰ろうよ、僕が

弱音を吐くと、だめーっ!。女の子は僕を公園から帰そうとはしなかった。蝉がだめ

なら、カブトムシ採って! カブトムシなんてこんな場所いないよ。女の子は公園の

裏山にいるよ。あの山にいるの? 男子が捕まえたって言った。あの山で? うん。

クヌギ、コナラ、ヤナギ、シラカシの木があればいるかもしれないけど、今いるかな

行って見たい。女の子は僕の手を引き、裏山に通じる遊歩道を歩き出した。もう遅い

から今度にしよ。今行くのっ。公園から裏山に通じる遊歩道は木々に覆われ歩道から

は僕たちは見えない。公園内は4時にもかかわらず明るかったが、裏山に入ったと同

時に薄暗くなった。女の子も怖くなったのか僕の腕にしがみついてきた。腕に感じる

乳房の柔らかい感触が興奮度を高めた。遊歩道は全く手入れが行き届いてない状態で

誰が何のために持ってきたのかわからないアダルト向け雑誌やマンガが大量に散乱し

女性物の下着や服が脱ぎ捨てられているの光景に異様な雰囲気を感じた。女の子は、

捨てられたアダルト雑誌の側を通ると、じっと凝視したりはしなかったが、チラチラ

と眼が雑誌の方に動いた。女の子は僕の視線に気づいたのか、顔を真っ赤に腫らした

高学年ともなると性を意識することは不思議ではないが、それがかえって僕を興奮さ

せた。公園から300メートルほど入ったところで、引き返そうとすると、もう少し

だけ行きたい。女の子は僕の腕をとり誘惑してくるかのようであった。時計を見ると

4時半、裏山に入ってすでに30分が経過。女の子のことを考えるとこれ以上山の奥

へ立ち入ることは危険と判断した僕は来た道を戻ろうとした。 まだ帰りたくないっ

女の子は僕の手を引き言った。ママが心配するよ。今何時? 4時半過ぎ。7時過ぎ

じゃないとママ帰ってこないもん。女の子は寂しそうに呟いた。家を聞くと、公園近

くのマンションに住んでいた。かといって7時まで女の子の御守りをするほど僕は暇

人でも、お人よしでもない。この裏山は危険だから家に帰った方がいいよ。それに、

男の人とこんな場所にふたりでいるなんて、危険と思わないの?。お兄さん危ない人

女の子は不安そうに言った。男はみんな危ないから、こんな場所に来ちゃだめだよ。

僕は怖がらせるため思いつきでいった。女の子は僕の言う事を本気で聞いているよう

な表情にも見えたが、逆に嘘っぽく感じた。もちろん僕とて女の子に趣味が無いわけ

ではなかったが、罪をおかすほど馬鹿じゃない。帰るよ。急かすように言い、肩に手

をかけて後ろを向かせて、いい子は帰った、帰った。いやっ!女の子は抵抗するよう

に身体をひねった。葵はいい子じゃないもん。葵ちゃんって言うんだー。うん。お兄

さんは? 名前は内緒。ずるいーw。 じゃぁー おにいちゃん。 おにいちゃん?

そう、葵のおにいちゃん。まぁーいいけど。ママが心配するからとりあえず戻るよ。

まだここにいるっ! 帰りたくない事情はあるかもしれないけど、こんなところ長く

いるところじゃないよ。幽霊がでるよ!。幽霊っ?! 怖いーっ、葵は怖気ふるって

僕の腕にしがみついてきた。もちろん嘘ではない。この山で自殺した人や強姦された

人は数多くいた。地元でも心霊スポットとして多くの若者が夜な夜な肝試しに訪れて

いた。しかし僕たちがいる遊歩道は変質者や青かんが多く目撃されていた。それは、

公園から遊歩道に入ってから2,300メートルほどでの出来事。今僕達がいる場所

しかし、奥に行けば行くほど、事件現場となる山道と重なった。この先は廃墟したホ

テルが今もあり、遊歩道は立ち入り禁止になっていた。あっ猫!葵が指差した先には

黒猫が立っていた。猫は葵の顔をじーっと見つめると、葵を誘うように遊歩道の奥へ

入って行った。そう思った途端、遊歩道の奥に女の子の姿が見えた。僕はその女の子

の姿を見てゾッとした。葵だった。心臓が止まるおもいで腕を振り払った。葵は胡乱

な眼で僕を見上げ、おにいちゃんも、するんでしょ! 意味不明な事をポツリと呟き

僕を顔を睨みつけてきた。怖気ふるって、葵から離れようとしたが腕を強く摑まれた

葵と目が合った瞬間、全身に冷たいものが走り抜けた。自分の気持ちを押し殺してる

ことを見抜かれ僕は完全に固まった。鋭い目つきで見返してくる葵が別人のように見

えた。葵ちゃん、葵ちゃん、両肩に手をかけ身体を揺さ振った。葵は目を大きく見開

き眼球を動かした。しかし葵の幼い顔はどこか遠くを見つめていた。もう帰るよっ!

どこに帰るの? 自分の家に帰るんだよ! 葵の家ここだよ。おにいちゃん、なに

言ってるの? 葵との会話が、かみあわない。ねぇ、聞いて、ママったらすっごーく

怒るんだよ。親だから怒るのは普通だけど、じぁーぁ、葵がこんなことしたら怒る? 

葵の話からしても怒るような事ではなかったが、他人の僕がとやかく言えることでは

なかった、葵の言動から考えると現実逃避からきたものだとおもった。しかし、今し

がた見たものは何だったんだろう。おにいちゃん、こっちだよ。葵は僕の手強く握り

締め、何かに憑かれたように来た道とは逆の裏山の奥へ歩き出した。僕は葵の行動に

逆らえなくなっていた。しばらくすると高いフェンスに囲まれた廃墟ラブホテルが見

えた。葵は来たことがあるかのように、駐車場の裏手側にまわり、フェンスとフェン

スのわずかな隙間をすり抜け、ホテルの駐車場に僕を引き入れた。葵・・・今ここに

住んでるの・・・。 僕は恐怖で口から心臓が飛び出しそうになった。3メートル近

いフェンスに囲まれた廃墟ラブホテル、侵入することは容易ではなかった。しかし、

葵はわずかな隙間から中へ入れることを知っていた。葵は僕の顔を見上げ、おにいち

ゃん、葵としたいんでしょ。女の子とは思えない口調で言った。したくないよ。うそ

つきっ!! 女の子は豹変し声を上げた。前も、なにもしないからって、したでょ!

前も? 葵とは初対面のはず、した記憶がまったく無い。なにいってるんだっ!誰と

勘違いしてるんだ!声を荒げた瞬間。たすけて。命乞いする女の子の声が何処からと

もなく聞こえてきた。思わず足が重くなった。そう思った途端、僕の足に強く取りす

がる女の子の姿が見えた。それは葵に似た女の子だった。身体が鉛のように重くなり

女の子は僕の足から上に這い上がってきた。たすけて、たすけて、助けて、女の子は

一途に痛ましい声をあげ、助けを請うように背中に這い上がってきた。両肩に手がか

かり女の子の顔が身近に見えた。その顔は強く殴られたように腫れ上がり、手首には

紐で縛られた痛々しい痕がくっきり残ってた。葵は無念の死を遂げた女の子に憑依さ

れ、この場所に連れて来られただけでなく、現実逃避を繰り返す葵に不浄の霊が憑依

したのだった。早くここから出ないと、僕は葵の手を引くと、逆に強い力で引き戻さ

れた。女の子が引くような力ではない。明らかに異常な力。おにいちゃん・・・葵と

したいんでしょ。葵は息が触れるほど顔を近づけ艶かしい声で誘ってきた。顔を背け

ようとしたが、上目遣いで誘う葵の淫靡さに平静を保つ事ができなかった。葵は僕の

手を引き、施錠の外れた裏口から建物の中に入った。廃墟ホテルにしては建物の中は

薄暗く異様な雰囲気が立ち込めていた。しかし中は意外とキレイ。部屋一つ、一つ、

施錠され入ることができなかった。葵は無言で非常階段を、1段、1段、と登った。

僕は葵の異様な行動に足を踏み出せなく、階段の一番下から葵を見上げた。ピタリ。

葵の足が止まった。葵としたくないの・・・。葵は背を向けたまま呟き、階段を1段

一段と登り始めた。階段の下から葵の姿が見えなくなった。階段を2,3段上がって

上を覗き込んだが葵の姿は見えなかった。僕は葵を置き去りにして逃げようと思った

携帯の時計はすでに5時半を過ぎていた。階段を一歩踏み出したとき、おにいちゃん

葵をひとり置いて、帰る気じゃないよね。階段途中から声が聞こえた。逃げることは

できなかった。葵の後を追うように1段、1段階段を登った。葵の待つ2階についた

時、生ごみのような腐敗臭が漂った。薄暗い通路の奥から葵がこちらに向かって歩い

てきた。葵は僕の手を強く握り締めた。その手は冷たく少し震えていた。あのね、葵

にお姉ちゃんがいたの。名前は楓。楓は成績優秀でママにもパパにも好かれてたけど

葵は成績悪いからママとパパにも嫌われた。どうして双子なのにこうも違うのかって

パパもママも葵を毎日のように叱ってきた。楓なんかいなくなればいいとずっと思っ

てた。公園で楓と遊んでたとき、知らないおじさんが、男子達が裏山でカブトムシ、

たくさん捕まえてるよ。公園の裏山に入っちゃだめだったけど、男子達がいるからっ

て、おじさんについていったけど、男子達いなくて、でも、おじさんは奥に行けば、

会えるからって言われて、でも男子達とは会えなかった。この廃墟ホテルまで来ると

おじさん困るんだよね、君たちの男友達、勝手にホテルの中に入り込んで遊ぶから、

おじさんが注意しても聞かないから、君達が注意してくれると助かるんだけどな、怖

かったけど、おじさんと中に入った。でも男子達いなかった。怖くなって逃げたけど

楓がおじさんに捕まって2階の部屋につらてこられた。おじさん、葵が見てる前で、

楓にHな事してきた。葵、怖くて、怖くて、その場所から楓を置いて逃げてきた。し

ばらくして楓が帰ってきたけど、葵とは一言も口を聞かなかった。その後もおじさん

に度々呼び出されて、半年ぐらいして、楓が行方不明になった。パパとママに何度も

言おうとしたけど、言えなかった。だって葵・・・本気で楓がいなくなればいいと、

思ってたから。楓は葵のことすっごく怨んでた。今も怨んでるの、葵も楓と同じ酷い

目に遭わせてやるって。毎晩枕元にたって葵を苦しめてる。葵はぽつりぽつり呟いた

話を聞いて固まった。葵は僕を見上げ、おにいちゃんもそう思うでしょ。葵ったら、

楓を置いて逃げたのよ。助けを呼んでくれると信じてたのに、葵ったら私を見捨てた

のよ。酷い妹でしょ。だからおにいちゃんが、葵を楓と同じ酷い目にあわせてよっ。

葵の口調が変わったことに恐怖を感じ顔を見た。僕の心を見透かす目つきで見返し、

囁くようにいった。おにいちゃんっ、葵としたいんでしょ。隠さなくてもわかるよ。

楓が同じことさせてあげる。僕は邪欲をむき出し葵を見た。葵は蛇に睨まれた蛙のよ

うに固まり怯えた。いやっ、やめて、葵は通路に響くかなり大きな声をあげた。木々

に覆われた廃墟ラブホテル、少々声をあげても外に響く事はない。葵は正気に戻った

ように僕の手を振り払い奥の部屋に通じる薄暗い通路を逃げ惑う。葵ちゃんどこかな 

いやっ こないで!恐怖で逃げ惑う葵の悲鳴が闇に響き渡った。僕は何かに憑かれた

ように、個室のドアを、1つ1つ調べ、葵ちゃん何処にいるかな? 欲望の炎を揺ら

めかし葵を探し歩いた。ここかな?! ここ閉まってる・・・ ここかな・・・?。 

ここ閉まってる・・・僕は独り言のように呟き葵を探した。通路半分ぐらい進んだ時

キャァァー!葵の甲高い悲鳴が奥の部屋から響いた。目を向けると一室だけドアの隙

間から赤い光がもれ出していた。ドアの前で足をとめドアノブに手をかけた。ドアを

開けた瞬間、異臭と異様な光景に完全に固まった。内装はすべて赤で統一されたSM

ルームだった。床には子供服や下着、制服、雑誌、小学生を対象にした成人漫画が足

の踏み場もないほど散乱、異様な形をした什器に驚愕した。べッドの上には拘束用の

縄、器具、玩具が無造作に置かれ、薬や注射器がべッドの下に転がっていた。壁紙に

はこの場所に連れて来られた複数の少女達の屈辱される生写真が数百とも千枚とも壁

一面に貼り付けられていた。中には目を覆いたくなるようなものまでもがあった。こ

のホテルのオーナーらしき人物の写真を見た瞬間。この前、拉致監禁致傷事件で捕ま

った男に似てた。ディスカウントで購入した大量の天然水がタンボールごと積み重ね

て置いてあった。箱の上に置かれたレシートを見て3ヶ月前に購入していたことがわ

かった。逮捕されるつい最近までここにいた事がわかった。壁に貼られた写真を見て

驚愕した。そこには葵そっくりな女の子の生写真があった。信じられないほど残酷に

扱われていた。両手は縛られて、両足は異常な角度で大きく広げられ普通ではありえ

ない格好だ、大陰唇は少女とも思えないほど外にはみ出し、膣口はパックリ開き色合

いが赤く変色、陰核はすでに勃起して薄い包皮から顔を出していた。異常ともいえる

残酷性を感じさせる少女の生写真に異常な興奮を覚えた。葵ちゃん、お兄さん、なに

もしないから出ておいでよ、僕は声をかけて部屋を見渡した。廃墟ラブホテルのSM

ルームは異様な臭が漂っていた。臭いの元はベッドに染み付いた体液が気化した腐敗

臭とアンモニア臭が交ざり、それに輪をかけたように、喉が痛くなるような刺激のあ

る甘い香りが交ざって、生まれてはじめて嗅ぐ臭いに、嗅覚中枢が麻痺されていく。

一瞬顔をしかめるほどの異臭だったが、こみ上げてくる嘔吐さを我慢すると、その臭

いが馴染んできた。臭いは生ごみの比ではないが、強烈な異臭が脳内麻薬となって、

性的興奮を覚え肉棒が激しく突起した。嗅覚中枢をやかれながら葵を探した。葵ちゃ

ん、なにもしないから出ておいで、葵は隠れるように身を伏せていた。どこにいるの

かな?出てこないとお兄ちゃん、おじさんがやってたことと同じこと、本当にしちゃ

うよ、葵は恐怖で顔を真っ青にしながら隠れていた場所から出てきた。おにいちゃん

家に帰りたい。お願い帰して。葵は恐怖で目に涙を溜めてすがってきた。早く帰りた

いよね、早く帰りたいっ! 葵は僕の手を強く引っぱりドアノブに手をかけたとき、

ドアが施錠されてた。いやぁー! 誰か、助けてっ!葵は恐怖でドアを力いっぱい叩

いて、助けを呼んだ。助けを呼んでも、誰もこんな場所来ないよ。ポツリと呟くと、

葵の身体が完全に止まった。楓ちゃんも同じように助けを呼んだけど、葵ちゃん、楓

ちゃんを置き去りにして逃げたでしょ。いやぁーっ!葵は極度の恐怖で悲鳴をあげて

開かないドアを必死に叩き叫んだ。僕はなぜかそんな葵を冷静に見つめていた。葵は

力尽きたようにその場に崩れ、しゃがみ込んで泣き出した。楓ちゃん、葵ちゃんを許

してくれないみたいだね。僕は脇の下から手で支えて起こして立たせた。泣き続ける

葵を壁一面に張られた少女の生々しい写真の前に立たせ、背後から顔が触れるほど近

づけ、楓ちゃん可哀相だね、おじさんにこんなことされて、これもみんな葵ちゃんの

責任だよ。わかってる? 葵は壁一面に張られた少女たちの屈辱されていく写真を見

て完全に固まった。葵ちゃんだけしないでここから出るなんて、できないよね。葵は

僕の言葉が信じられないといった、驚愕な目つきで見返してきた。しかしその目は怯

えていた。楓ちゃんに許して欲しいと思うなら、葵ちゃんも楓ちゃんと同じことしな

いとね。でも僕はこのおじさんと違うから暴力で縛ることはしない。ゆっくり時間を

かけて仕上げてあげるから心配しないでいいよ。楓ちゃんも、葵ちゃんに同じ屈辱を

与えてっていってるだけだから。それだけも楓ちゃんはいいっていってるよ。罪の意

識があるなら同じことしないと許してくれないと思うよ。楓の声が心の中に聞こえる

気がした。よく考えてごらん、僕から葵ちゃんを誘ったわけじゃないだろ、葵ちゃん

が僕をこの場所に連れて来たんだよ。楓ちゃんはそれだけ葵ちゃんのことを怨んでた

んだと思うよ。彼女は僕のいう言葉をすごく抵抗してきたが、身体は弱弱しく震えて

いた。痛いのは最初だけ、みてごらん、僕は壁に貼られた生々しいしい写真を見せた

これなんかよく撮れて、顔を見る限り気持ちよさそうな表情してるよ、じゃないとこ

んな表情できないよ。楓ちゃんも最初は痛々しい表情を浮かべてるけど、これなんか

いい表情してるね。こんなにもアソコを広げられて痛々しく見えるけど、どこか気持

ちよさそうな表情を浮かべてるね。葵はどこか遠い出来事のように見ていた。ふわふ

わして現実味がない。葵ちゃんもゆっくり同じことしてみようね。はい・・・ 葵は

勝手に答えることに、もう抵抗はおぼえなかった。とても哀しいけど、きっとどうし

ようもないのだった。 つづきは2章へ