ぞうりとわらじの違い。
漢字で書くと、草履と草鞋。
今までは、藁で編んだぞうりがわらじだと思っていたが、この二つは違うものだった。
材質の違いではなく、構造の違い。
ぞうりは現代でもぞうりだが、わらじは指先が外に出ている。
この違いにより、重心が後ろに下がる。
その結果、足を大きく動かさなくても前に進む事が出来る。
なるほどなあ。
江戸時代の人々はぞうりとわらじを使い分けていたらしい。
少ない労力で歩くことが出来るため、だれでも1日に40キロぐらい当たり前に歩いていた。
時代劇で旅籠に着くと、真っ先に足を洗う桶を持ってくるのはこのためだったのか。
指先が外に出てりゃ、そりゃ汚れるわな。
そんな素晴らしい日本文化も、維新によって破壊されてしまった。
だけどこれ、現代でも人間の構造が変わらないために有効なのだから、どこかのメーカーがわらじの構造を持った靴を作ってくれないかなあ。
もちろん靴だから指先まで覆われていて、内部に空洞を作る。
そんな構造の靴、あると嬉しいんだけどなあ。