一つの疑問が湧く。
この本の著者は林泰男とかなり親しい間柄になっているように思える。
しかし、死刑確定後の5人の交流者の中に入っていない。
ということは、この本の著者よりも重要な交流相手がいたことになる。
それは誰なのか?何の為なのか?
そして、その5人は外部へ向けての何の活動もしていない。
まあ、やはりな。
と思うのは僕だけだろうか。
命の大切さ。
その答えはすでに出てしまっている。
全ての命を大切にする。
それが修行者の考え方だ。
それは人間だけに限らない。
自分を殺しに来る相手さえ敬う。
と、ここまでが所作の行。
入門者に与えられる実践だ。
しかし、解脱を目指すものには、全く違った考え方が与えられる。
それは、誰も生まれておらず、誰も死ぬ事はない。
というものだ。
不生不滅。
生まれ、死んでいくのは幻影に過ぎない。
これは、人間には、絶対に認められない考え方である。