ジュニアーナヨーガについて解説されているのだが、特徴的な事は、簡単な実験によって確かめる事が出来るというところにある。
特別な修行は必要ない。
誰にでもすぐに始められる。
何も道具は必要ない。
しいて言うならば、確かめる勇気が必要という事になるだろう。
自分が、今まで思っていた自分ではない。
そんな観念の崩壊には、一般人は怖くて耐えられないかもしれない。
まあ、修行者にとっては、何度も繰り返している事なので、何の問題もないだろう。
指さすことで、自分とは何かを垣間見ることが出来る。
続いて、歩きながら行う実験では、これはそのまま毎日の修行として行う事が出来るのだが、動いているのは自分ではなく周りの景色である事を理解出来る。
そして、自分の手足だと思っていた物は、単に風景の一部に過ぎない事を知る。
風景と一緒に手足が動いている。
しかし、自分はただの1ミリたりとも動いていない。
しばらく続けていると、意識は肉体の束縛から離れて、身体の外へ飛び出すだろう。
意識というものは、自分というものは、形だけでなく大きさや位置さえもないことを知る事が出来る。
その時に、改めて問うがいい。
「私はだ~れ?」と。
さあ、ここからが四念処の瞑想の始まりだ。