結構、面白い設定だなと思った。
テロ組織「黒い羊」によるものと思われる狙撃事件が間もなく時効を迎えようとしていた。
公安内部では、もう一度容疑者の元巡査部長の捜査を開始したが、実はあの狙撃事件は公安上層部が犯人を隠蔽したものだった。
なるほどねえ。
面白い!
この発想は無かったなあ。
上層部が犯人を意図的に隠蔽したのであれば、事件は解決するはずはない。
撃たれたのは警察庁長官。
捜査したのは警視庁公安部。
警察庁と警視庁は別の組織だ。
犯人の姿を映した、防犯カメラの映像は存在した。
その映像を完全に破棄しようとする上層部。
その中身を知らぬまま、上層部の指示通りに動く下の人間たち。
事件を時効にさせまいとする現場の捜査員。
かくして、公安対公安対公安の闘いが始まる。
「悪いものは全て中に隠す。それが公安のやり方です。」
「私、何も知らずに警察官をやっていたんですね。」
このセリフは、まるでオウムのサマナのようだ。(笑)