オウムではハチミツは様々なことに使われてきた。
アストラル丹の製造。
各種フルーツを使ったジャム。
また、朝鮮ニンジンを漬け込んだりもした。
さらに、麻原の子供たちのおやつ。(笑)
その注文方法はというと、いつもそうなのだが、一般の人とは違ってその単位は大きいものになる。
オウムの場合は、ドラム缶単位で買っていた。
大抵は外に置きっぱなしなのだが、野ざらしだと何なので、一応ブルーシートを掛けてあったりする。
ドラム缶の中身は200リットル。
ドラム缶本体は鉄製なので、総重量は200数十キロにもなる。
とてもじゃないが人力では運べない。
さすがのオウム内部でも、ナーディーアバローダを試してみようとする強者はいなかった。(笑)
なので、運ぶのにはユニックを使う。
ドラム缶に太いベルトを引っ掛けて、クレーンで釣り上げて荷台に乗せる。
そしてユニックを、サティアンの裏手の倉庫の入り口にまで運ぶ。
倉庫の入り口は坂になっているため、安定が悪く入り口ぴったりに付けることが出来ない。
なので、少し離れたところからアームを伸ばして、できる限り倉庫の入り口に近づけていく。
あまり近づきすぎるとユニック本体がひっくり返ってしまうので、倉庫の中にまで運ぶことは出来ない。
続いて、倉庫内部の天井にあるクレーンを入り口ぎりぎりまで持ってくる。
ユニックの時と同じように、ベルトをクレーンに引っ掛ける。
ドラム缶は倉庫の外にありまだ数メートル離れているが、斜めになったまま、少しずつ倉庫の中へと引きずり込んでいく。
クレーンの真下にまで運べたら、後は簡単、つり下げて倉庫内をどこでも好きな場所へ運ぶことが出来る。