高校の化学で10 | 法友(とも)へ

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さて、高校の化学の復習が終わったところで、次にサリン製造のそれぞれの段階を見ていきたいと思う。


理系の人には高校の化学程度の復習など必要ないと思うが、文系の人でもこのブログを見ることで基礎的な知識は十分身に付いたと思う。



で、各過程を見ていくのだが、その前に。


それぞれの原料などは、どんな感じで販売されているのだろう。



もちろんと言っていいと思うが、サリンの前駆体であるメチルホスホン酸ジフルオリドは売られていない。


この物質がすでに強い毒性を持っているという事もあるのだが、メチルホスホン酸ジフルオリドから生成される物質が二つしか存在しないからである。



その二つとは、一つがサリン。


もう一つがVXである。


つまり、メチルホスホン酸ジフルオリドを所持しているとは、サリンを所持しているのとほぼ同じ意味を持つ。


そして逆に言えば、メチルホスホン酸ジフルオリド以外は普通に売っている。


現在でも、サリンの原料は入手が可能ということなのだ。


まあ、しかし、こういった薬品が売られていることはある意味かなり怖い事ではあるのだが、これらの薬品は様々な分野で使用されているので販売を禁止するわけにはいかない。



で、それぞれがどうなっているのかの前に、PAMを見てみよう。


617円になっている。



素人考えだけど、意外に安いなという印象だ。


617円で人ひとりの命が救えるのなら、どんどん使うべきだという気がする。



そして、もうひとつ、驚くべきことが。


販売開始が1958年になっている。


そんな前からあったんだ。


だけど、まあ、サリン自体が70年以上前からあるんだから、当然と言えば当然かもしれない。