サリンの製造は高校の化学のレベルで十分可能なことが分かったので、まあ、高校の化学の知識を基にざっくり解説してみようと思う。
もっと詳しい事を知りたければ裁判記録を見てもらえればいいのだが、それにしてもサリンの製造方法を知ろうと思えば誰でも知る事が出来るし、日本の教育レベルは誰にでもそれを可能にするぐらいに高いということに驚かされる。
まあ、いずれにせよ、70年以上も前の技術だ。
現代人には、出来て当たり前と言える。
サリンが作れないように思えるのは、ただ作り方を知らないだけなのだ。
高校の化学とは言っても、教科書は手に入らない。
なので、参考書に目を通す事から始めた。
そうやって、色々と調べていると、時代は変わったのだなあと思い知らされる事がいくつかあった。
化学というよりも、小学校の理科から使い慣れている言葉の「ペーハー」が、現在では使われていない。
今使われているのは「ピーエイチ」である。(笑)
そして、もうひとつ。
アルカリ性という言葉も使われていない。
これは塩基性という言葉が使われている。
だから、「これはピーエイチいくつだから塩基性です。」
とかいう説明になるのだが、何言うとんねん?
という話になる。
そうそう、そう言えば。
理科の実験で、もはやアルコールランプは使われていないらしい。
その理由は危険であるという事もあるが、何よりも子供たちがマッチが擦れないという事らしい。
そのため、現在使われているのは、カセットコンロである。
いや、もう、なんだか、浦島太郎にでもなったような気分だ。