さらに色々と説明がつづいたのだが、このあたりは化学式と英文だけだったのでほとんどメモを取ることが出来なかった。(笑)
が、その中でなんとか意味の分かる英文があった。
PAM was also used
うんうん、そうだよね、って感じ。
松本サリン事件では、使われた毒ガスがサリンだとは分からなかったが、瞳孔が縮んでいたのでアトロピンを使った。
これは非常に適切な処置であったと、トゥー先生は言っていた。
当時の日本人はサリンなどという言葉さえ聞いたことがなかったはずだが、想定外の事態に陥ってもそれになんとか対処する。
それが日本人の強みなのかもしれない。
地下鉄サリン事件では、使われた毒ガスはサリンであることは分かっていた。
しかし、PAMの大量の備蓄はない。
ここで、トゥー先生はアメリカでは、という表現で説明をしたのだが、詳しい説明はなかった。
「アメリカでは治療しない。」
「(PAMの)数が足りない。」
「治る人は治る。」
詳しい説明がないので具体的なことがよく分からないが、アメリカでサリンが使われた場合ということなのだろうか?
この、「治療しない。」「治る人は治る。」
というのは、どうやら神経ガスに対する世界的な基準であるようだ。