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前にも書いた気がするけど、正悟師とか正大師とかいうのは組織運営上の役職に過ぎない。


それは大臣・長官も同じである。


オウム真理教にはクンダリニーヨーガしかないと言っていいのだ。



麻原自身は、クンダリニーヨーガの技法にラージャヨーガとジュニアーナヨーガの技法を組み合わせて、最終解脱したと言っている。


この三つは段階的なものではなく技法の違いだということだ。



ラージャヨーガについて解説した書物がヨーガスートラなわけだが、オウムの修行体系はヨーガスートラではなく、ハタヨーガプラディーピカーやシヴァサンヒターがベースとなっている。


ヨーガスートラに書かれているのは、一点集中からサマディへと到る方法である。


このやり方はオウムの修行体系には無い。



ヨーガスートラをざっくり解説してしまうと、


「見るものと見られるものが見ることの中でひとつになる時、見るものと見られるものは消え去る。」


「その時、真我がその輝きを現す。」


ということになる。(笑)


真我独存ということではオウムの教義と同じなのだが、修行体系は全く別のものである。



オウムにおけるジュニアーナヨーガについては、これまたざっくり解説すると四念処の瞑想ということになるので、これまたひとつの技法であってステージではない。


ジュニアーナヨーガと同等のマハームドラーは、グルのエネルギーによって状態が安定するというものなので、これはクンダリニーヨーガの範疇に属する。



まとめると、クンダリニーヨーガの成就と完成、そして最終解脱からの完全解脱ということになる。


これまた前にも書いたが、クンダリニーヨーガの完成とは大乗のヨーガの成就であり、他と接してもエネルギー状態が安定していることを指す。


この大乗のヨーガの成就は、出家して閉鎖的な空間の中にいては達成が非常に難しい。


だからシャクティーパットの課行が必要になるのだが、現世で生きていればそういう問題は生じない。(笑)




ついでのついでで、これも書いておこう。


オウムの教義では、サヴィカルパサマディをクンダリニーヨーガに、ニルヴィカルパサマディを最終解脱に対応させているが、その先の完全解脱に対応するサマディついては触れていない。


このサマディを、ラマナ・マハルシはサハジャサマディと呼んでいる。


また、マハルシの弟子であるプンジャジは、完全解脱という言葉を使っている。


20年前の時点では、これらの情報はまだ日本には入って来ていなかったと思うが、麻原は海外の文献からその情報を掴んでいたのかもしれない。