オウムにはバスティという行法がある。
サンカプラクサラーナクリアは水を飲むのだが、バスティはその逆。
要するに浣腸である。
しかし、いちじくの様な少量ではなく、大量のぬるま湯を使う。
サンカはレモン汁を入れて多少は飲みやすくしてはいるものの、それでも飲むのが苦手な人がいるので、その代用品という感じである。
このバスティという行法はヨーガ根本経典にも載っているが、その原形はオウムが行っていたものとは相当に違っている。
いや、正直な話、笑えるぐらい違っている。
古来インドにおける由緒正しいバスティはどのように行われていたかというと、
聖なる川ガンジスに腰まで浸かる。
トライバンダからナウリを行い、肛門から水を吸い上げる。(笑)
水が胃袋の下にまで達したら、そこで肛門から水を排出する。
ヤゴですか?
それってヤゴですか!
なんて素晴らしいんだ!
インド人の発想の豊かさには頭が下がる。
まあ、ナウリが出来ないとこの発想にはならないんだろうけど。
日本と違ってインドは暖かい国なので、腰布の下は何も身に付けていないのだろう。
もうひとつのポイントはムーラバンダにある。
通常のトライバンダは当たり前だど、ムーラバンダを行う。
当然、ナウリの間もそうである。
だが、バスティの間だけは緩めるのだ。
そうしなければ水は入ってこない。
まさかナウリにそんな使い方があったなんて!
もちろん、麻原がこの本格的なバスティをやったという話は聞いたことは無い。