嵐の前での無力さ


私たちは、人生や組織の中で、立派な目標や、力強い後ろ盾を得たとしても、一人一人の個人としてはとても弱くはかない存在です。


主義や思想がどれほど素晴らしく、身内の仲間や助けてくれる支えがどんなに強固に見えても、嵐のような危険や困難の前ではあっけなく無力になってしまう悲しく可哀想な運命を抱えています。


思いがけなく大波に飲まれた時、組織全体が崩壊したり、仲間割れを起こして分裂の危機に瀕したりすることが許されてしまうのは、なぜ、そうなるのでしょうか。


最大の原因は「思いやりの欠落」です。



船を沈ませる要因



組織や人間関係を内部から蝕むのは、たった一つのシンプルな理由です。それは、「愛」がないこと。


愛が無くなってしまったせいで、悲しいことに人間は、次の様な悲惨な状態に陥ります。



 愛なきゆえ、言葉がうまく伝わらない。


必要とされる伝えたい意図も忘れ、相手が何を求め必要としていてなにを考えているかをいっさい意識せず、言葉の意味ばかりを空回りさせ、本質的な物事の道理ではなく、言葉の表面だけをぶつけ合ってしまいます。


意思疎通のキャッチボールでなく、相手を蹴落としこき下ろし、裁きあって批判するためだけのドッジボール。


それはもう、意見交換ではなく、戦闘準備モード。


 

愛なきゆえ、他者を大切にできない。 


愛が無いから、相手の存在や努力を尊重しようという、優しく気高い気持ちも生まれてくるはずがありません。



その結果、「不満」「不安」「不信感」が組織全体に広がり、「不一致」という名の亀裂が入ります。



停滞は「愛の停止」から始まる



なぜ人は、お互いを信頼せず、敬意を持って相手の立場を尊重しようともせず、組織の結束力を強めようとしないのでしょうか。


それは、成長しようとしないからです。


そして、進歩成長を止めて停滞し、後退し、崩壊にまで至ってしまうのは、

「愛がない所に、上昇しようという心意気がなくなる」

からです。


愛が失われると、人は新しい変革を嫌い、古い自分に固執し始めます。


挑戦をやめ、前向きな行動を忘れ、現状維持どころか、崩壊への道を歩み始めるのです。


愛こそ、すべてを持ち上げる「満ち潮」



神を賛美する歌に「海が潮で満ちているように、主の栄光は地に満ちている」という言葉があります。


まさに、これこそが真実一路。


人生の土台固めが無ければ、大切な愛も真実の光も、親しく触れ合い楽しみ合える仲間すらも見失ってしまいます。


そうならないため、時を見分け、潮の満ち引きを見極めることも大切です。


愛は「満ち潮」であり、あなたは「旅立つ船」だからです。



共に生きるため、愛の心を養う。


個人の能力や船の大小に関係なく、そこに存在する全ての人の心を上に引き上げ、素晴らしい進歩と発展繁栄をもたらしてくれるもの。


それこそが潮の流れを見極められる者が得られる特権であり、愛こそが、全ての鍵になります。


もし、「共存共栄」の心を持てるのであれば、私たちはお互いを助け合い、活かし合う愛を注ぎ続けることなど、いともたやすく可能になるでしょう。


それができるようになったとき、その愛のエネルギーこそが、組織全体の水面を押し上げる力になります。


私たちは皆それぞれの人生を旅する「船」であり、愛の心を持つ者こそが、満ち潮で上昇して天高くまで飛躍させられる恵まれた旅人になるのです。



愛をエンジンにたとえるのなら、思いやりという羅針盤を持って航海を続けましょう。


愛の心と他者への思いやりを忘れてしまわない限り、あなたの船は決して沈むことが無いと知ってください。



人の力ではなく、嵐にさえ打ち勝つことのできる偉大な力強さを持つ存在が守り手になるからです。


神の存在は、途方もなく遥か彼方の深淵から覗き見しているような縁遠い存在ではなく、すぐ身近にいる父のような優しさを持つ保護者であると知りましょう。


ボディーガードは物理的に警護される人を命がけで守ってくれますが、神は、もっともっと身近な存在。


小さな子供の親御さんと同じく、保護者として責任ある立場こそが、神そのものです。



愛という満ち潮に乗り、大海原へ船出してごらんなさい。


自分自身のかつての姿を、白日のもとに否応なく見せつけられ、いかに小さな世界の住人だったかを教えられるでしょう。


井の中のカエルではいられないと気付かされます。


愛を知ってしまえば、必ず光り輝く未来へとたどり着くでしょう。


そこにあるものは、愛だけでなく、愛を知り、それをさらに大きく広げて発展繁栄させ、進歩成長した優秀な大人の姿が待っています。




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