【 話し方の癖を 直す! 】
人にはそれぞれ、多かれ少なかれ、
話し方にクセの様なものがあります。
聞く人が気にならない程度ならば、
それほど大きな問題にはならない
のかもしれませんが、現実的に、
「話し方の傾向で内面を見られる」
ということもあるため、
気を付けたいものです。
「人は見た目が100%」
という言葉が、つい最近まで
流行っていたみたいですが、
耳に聞こえる印象も大切です。
一般的に、話し方の癖として
特に厄介なことなのですが、
「自分では自分の話すクセに、
本当にまったく気づいていない」
という非常に深刻な問題です。
「え~と、こういうわけで...」
「だから、あ~~、その~~」
「私的には~~○○的な~~」
「~~みたいな感じで...」
「~~とかー、~~だしー」
「~~だよね?~~じゃね?」
話し方についているクセというのは、
その人自身を特徴づけるための個性、
キャラクター性にもなるものです。
強烈なインパクトがあったとしても
一概に悪い事だとは言えません。
むしろ、事務的で機械的だったり、
特徴があまりない物の言い方よりも
人間的な温かさを感じたりします。
自己主張があまり強くない程度で、
聴き心地の悪くない感じの話癖なら、
円滑なコミュニケーションをする上で
効果を発揮することもあるでしょう。
人と仲良くなるためには
話し方を活用することで
「親近感を持たれる」
メリットに富んだ場合も
稀にあるとされています。
地方での訛りが強い方言や
業界特有な話し方の傾向、
世代ごと年齢層ごとに違う
話し方の傾向もあります。
あらゆる全ての人に対しては
同じ様な話し方をするよりも、
相手に合わせた対応をすれば
自然に心も打ち解けられます。
自分では気が付かないうちに、
これで良いと思って話をして
いても、他人に対し違和感や
嫌悪感を抱かせたりもします。
親近感を持たれる工夫は
悪くはないでしょうが、
自分勝手な思い込みから
判断してしまっていたら
デメリットになります。
話す時のクセが人に嫌われる
原因・影響となることもある
ということを肝に銘じましょう。
親近感を持たれる話し方もあり、
周囲の人間に不快感を与える
聴き心地の悪い話し方の傾向
というものも存在します。
あまりにも過度な頻度で
クセの強い言葉でいたら、
「耳障りで変な人」だと
思われる原因になります。
何より話を聞く立場である
相手が疲れてしまうために、
コミュニケーション自体が
難しくなることもあります。
「自分の話し方や表現方法が
知らない内に多くの人の心を
不快にしたり傷つけている」
という事について、特に注意して
意識しておかなければなりません。
「自分で悪気なく気軽に
しゃべっていた言葉が、
相手の心に突き刺さって
大きなショックを受ける」
という事はよくある話です。
「話し癖がなさ過ぎても
かえって不自然になって
心が通わないこともある」
ということも多少はあります。
全く癖のない、文章にしたような
キレイな言葉遣いを使っていれば
円滑なコミュニケーションが可能
というわけでもありません。
むしろ、日常会話でNHKなどの
報道番組のニュースキャスター
みたいな喋り方をしていたら、
かえって不自然に感じるでしょう。
もちろん、それらも時と場合であり、
ビジネスの場やある種の接客業など
シチュエーションによってはわりと
効果が認められるケースもあります。
学校でお友達を作ろうとしていて
積極的に話しかけようとしても、
報道官の様な綺麗すぎる言葉遣い
だと、あまり親近感が湧きません。
印象として、こんな面白くなさそうな
人と仲良くなれるだろうかと思われ、
いきなり距離感と軋轢が出来ます。
整い過ぎた喋り方になってしまうと、
その人の個性や人間性を印象づける
特徴が全く無いということになります。
面白みに欠ける人だと思われると、
どんなに真剣で真面目になろうと
つまらない人物と見られるのです。
クセがありすぎても聴き心地悪く、
クセが無さすぎても不自然となる。
そして、それらは自分ではなかなか
気付きにくい性質を持っています。
喋り方のクセを直すコツは、
不快な表現や言葉遣いを
いかに無くすかです。
話す時にどの様に聞こえるかは、
聴き心地悪いほどクセが強くても
相手に不快感を与えるでしょうし
かといってクセがなさ過ぎるのも
不自然すぎて良くありません。
上手いことバランスが取れていたら、
声を聞くだけで耳障りに思われたり
不快感や嫌悪感は抱かれなくなります。
精神論では癖はすぐには治りませんが、
相手に好印象を与えようとしたとしても、
本質的な好感度が高くないと難しいです。
無理くりに技術で言葉がたくみになれば、
その場しのぎのコミュニケーションなら
上手く行く事もあるでしょうけれども、
心根の奥底で人と交流するためには、
自分の内面を変えないといけません。
大事なのは、思いやりの心です。