女人禁制より  根が深い、


温情主義。

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女人禁制

京都の舞鶴市で一昨日の4月4日、大相撲の春巡業が開かれました。ネット炎上しまくってますが、土俵上で倒れた多々見良三市長に救命処置を施した女性へ向けて

「女性は土俵から降りてください!」

という場内アナウンスが流れた件で、日本相撲協会の理事長によるコメントは「行司が動転して呼びかけたもの」であり不適切だったと謝罪をしました。

多々見市長はくも膜下出血と診断され、手術後の容体は安定しているものの1カ月の安静と入院が必要だそうです。

とっさに反応して救命処置をとった女性の行動に対しては、多くの称賛する声が上がっていますが、一方で相撲協会に対しては批判の声が多く上がってます。

とっさに反応して、若い行司が動転してしまい、呼びかけた言葉だという釈明。

観客席から女性が土俵に上がっていることに対し、批判の声が上がっていたことを受け、若手行司が思わずアナウンスしてしまったんだという言い訳でしょうか。


物言い

大相撲では行司の軍配、つまり現場で仕切る人の判定結果を、他の審判や力士が異議を唱えることがありますが、「物言い」という言葉がそれに当たります。

そこから、一般的な日本語としても、異議を申し立てることは「物言いをつける」などとも表現します。

発言が不適切だったと謝罪する相撲協会を批判する声が多く上がっていますが、女性へのジェンダー差別だと、話を大きくさせる様な展開になってしまっています。

土俵に上がった女性は、医師でもある多々見市長がかつて院長を務めた病院の看護師でした。「市長が倒れ、いたたまれずに、とっさに土俵に上った」というお話です。 そして、上がる際には「上がっていいですか?」と周囲に声もかけていたそうです。

相撲は日本の国技であり、神事とも密接な関わりがあると言われてます。女性を土俵に上げないことは「伝統」として、今も昔もどの様な理由でも、例外なく「土俵に女性はNG」みたいです。


再三の大炎上

「女性知事やら女性官房長官やらマウントポジション大好き女子たちが、土俵に上がるのをおもいっきり拒否られちゃってる!」

などと、この様にして面白おかしく茶化す言い方をする声も多くありますが、下手なこと言おうものなら逆に炎上の火の手が飛び火することもあるので要注意です。

しかも、そもそも笑いというのは、人を馬鹿にしてあざけるような場合、人間の良心からも、本当に心から安らかに笑顔になれるものではありません。

性差別や緊急事態の対応がおろそかなことだけにとらわれることなく、ネット全盛の時代というだけでもなく、最先端の人工知能が最前線で活躍している現代、どこまでも人としての品徳を失なわないことです。

問題の本質として、弱者へのいたわりの無さや女性差別をする意識、緊急対応が出来ない不手際や責任転嫁して言い逃れしたりすることだけが根深い問題なのではありません。

そうした「表面的な発言や行動」だけではなく、形式だけを重視して心が伴わずに伝統を受け継いでいると主張するような「内面的な意識の低さ」自体への指摘も相次いでいます。

「女性差別ではないか?」と問題提起する声が多い中で「土俵が女人禁制になったのは明治以降だから伝統と言えるのか?」と、冷静に指摘する声も非常に多くあります。

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独善的なルール

相撲の土俵を女人禁制にしたのが明治維新を迎えてからというのは、欧米に負けない国を作ろうとして文明開化に一生懸命だった時代。上半身裸で取り組む「女相撲」の興業を観衆が見物するというのは、文明国から見たら野蛮だろうと「女相撲の風習を取り去る」という目的で「女性を土俵にあげてはいけない」というしきたりを作ったのがきっかけみたいです。

これは、神ではなく、

人が決めたこと。


古い伝統というほどのことでもなく、権力者の都合で勝手に作られた奇妙でおかしな独自のルールですし、百年ちょっとしか経っていないので、歴史的に見ても非常に新しい因習です。


形式重視

翌日の5日、姫路巡業の際に春日野巡業部長によってコメントが出されたそうです。

「明らかに看護師と分からなかったので、

ああいうアナウンスをしてしまった。

急なことで戸惑ってしまった。

協会も不適切だったと認める。

今後は想定しながら対応策をとっていく」

「発生時は、審判の親方衆も

準備を入ろうとした時。

私はトイレに行ってその後

着替えようとしていた。

まったく把握していなかった。

アナウンスも聞こえなかった」

「市長の状況は良いみたいなので

ありがたい。これで命に関わっていたら

申し訳ない。

(今後)こういうことが起こった時に

うまくやっていきたい。

今はマニュアルがない。

執行部に相談して夜遅くまで

理事長も対応していた。

行司は女性が上がっているのが

(問題という意識が)

自分の中であったみたい」


今回の件で相撲協会は、伝統の意味を理解しているのか?と、疑問視されています。

「単に形式だけ従わせて教条主義的に『女は土俵に上がるな!』と、連呼するだけじゃないのか?」という声も聞こえてきています。。。


責任逃れっぽいコメントなので
ちょっと怪しいと思ってところ、
言葉によるあやまちも、後日たくさん
指摘されることになってしまいました。


客が土俵の女人禁制を指摘、
若手行司慌ててアナウンス、
自分はトイレ行ってました。
アナウンスは聞こえてません!
現場の証拠写真が出る
嘘を認めたとさらに大炎上

結局、公けに出る人にとって、
嘘や誤魔化しは効かない時代。

誠心誠意の真実で勝負するしかないですね。