【 心の中を片付ける 】


【  必要なのか、不必要なのか  】




人が幸せな人生を送るためには、
心の中を片付ける必要があります。

どんなに豊かで裕福になろうと、
心の中が貧しくてはいけません。




心の中が豊かになるというのは、
自分自身の本質をよく理解して
不必要なしがらみをなくすこと。

不安や困惑、妄想や邪悪な感情、
恐怖や混乱、怨恨や憤慨、そして
絶望的な暗闇の中に縛られること。




部屋の中を整理整頓することは、
心の中を整理整頓することです。

整理の基本はとにかく捨てること。
不要物を撤去して必要な最低限で
満足することは最適化の極みです。




いらない物は、収納するだけ無駄。
あちこち引きずり回して置く場所を
あれこれと取っ替え引っ替えしても、
片付けるのではなく捨てるのが一番。

片付けには、片付け以前の準備として、
捨て去るという作業が必要になります。




捨てるという仕事については、
これがまた非常に大切なことですが、
物質的に品物を無くすことだけでは
本質的にはあまり意味がありません。

すでに、心理面、精神的な側面から
片付けという作業は始まっています。




物を無くせば片付けだと思えば、
いつまでたっても本当の意味では
片付けることが出来ないでしょう。

単に要らないものを捨てるだけなら、
自分自身の人生を投げ出し捨て去る
世捨て人みたいなことと同じです。





「自分自身の人生の本質を理解して、
何が必要で不必要かを見極めること」

不必要なものだけを綺麗に捨てれば、
必要なものも綺麗に片付けられます。

それこそが、本当に大事なことです。




【 何故、片付けられないの? 】

たくさんの物を持ち込みたがるのは、
心の穴を埋めたいという気持ちの表れ
だったりするのかもしれないですし、
人を受け入れたくないのかもしれない。

ストレスを抱え込み過ぎてしまって、
どんなに捨ててもまた物質的なものを
抱え込みたくなるのかもしれない。



人は、コンプレックスを埋めるために
物を持とうとしてしまう傾向もあり。
その心を治すことから始めた方が良い
というような場合もよくあります。

物を無くせば片付けが完了ではなく、
心が有難いと感じられてこそ、初めて
本当に片付けという概念も成立します。



嫌々ながら取り組んでみても、結局
また元の生活にリバウンドして、
ますます悪くなっては意味がない。

片付けられない人には、その人なりの
事情や都合や障害があることもあって、
ひとえに総括してさばいてもいけない。

片付けられない人を責めるたりせず、
片付けられる方向に向かって自分を
上手く導く手立てを見つけましょう。