感染源は どこ?
ノロウイルスの感染する人は、
年々増加傾向にあります。
本人がノロウイルスに感染したり、
家族や親しい人がノロウイルスに
かかることは珍しくありません。
ノロウイルスは生の二枚貝を経由して
感染する場合が多いとされますが、
特に牡蠣などに付着しています。
その他には、ノロウイルスの感染者と
接触することによっても感染します。
感染者の嘔吐物に要注意!
ノロは、感染者との接触で感染します。
家族の誰かがノロウイルスとなった場合、
感染が家族内に広まる可能性が高いために
会社への出勤停止になるケースもあります。
学生が通学禁止措置を施されるような
「学校感染症」の中に、ノロウイルスは
今のところまだ指定されてはいません。
つまり、どんなにノロが厄介な病気でも、
本人の意思次第で通学は可能となります。
ただし、症状が出ている場合は
勉強どころの騒ぎではありません。
下痢や嘔吐が多く、周りにもかなり
大きな迷惑がかかることもあって、
通常は休むことが推奨されています。
法的な規制が整備されてない
というだけで、とてつもなく
危険な病気に違いありません。
出勤時は、最大限の注意を!!
会社の場合はどうでしょうか?
こちらもまた、ある程度は
その会社の方針によります。
本人がノロウイルスである場合、
そしてその可能性がある場合は、
あらかじめ勤務先の会社に連絡を
入れて確認する必要があります。
症状が出ている場合はどうしても
周りに迷惑がかかってしまいます。
病気をうつしてしまう可能性が高い
ということもあり、基本的に休みます。
特に食品に関わる仕事であれば、基本、
ノロウイルス感染者は仕事ができません。
実際、調理師や食品の製造業など、
人々の食生活に直接関係する仕事に
勤めている場合は、出勤停止です。
もちろんそれは、感染者を媒介して
食品にノロウイルスが付着してしまう
ということで強制される法的措置です。
では家族がノロウイルスに感染していて
本人は感染していないと思われる場合、
対処の仕方はどうなるのでしょうか?
基本的に、本人に症状がなければ、
出勤停止となるようなことはなく、
帰宅を強制されることもありません。
しかし、業種によっては会社の方針で
出勤停止となる場合もあるようです。
家族の誰かが感染していながら、
本人はまだ感染していないだろう
とされる場合でも、結局のところ
経営者方針に委ねられています。
食品に関わる仕事をしている場合、
病気の感染を避けるため断固として
厳しい対応をとる企業もあります。
これは、たとえ本人に症状がなくても
ノロウイルスに感染している可能性を
考えての万が一にもという対応です。
飲食業など食品に関わる会社では、
会社の商品でノロウイルスの感染
被害を出してしまったら大騒ぎです。
保健所などが監査の対象として
厳しく視察されることがあったり
会社の信用にも傷がつくでしょう。
取引自体なくなってしまうことも多く、
企業の存続にさえ関わってくるような
重大な問題に直結しているわけです。
したがって、食品に関わる企業は、
ノロウイルスに対して非常に敏感に
反応することが極めて多いとされます。
家族がノロウイルスになった場合、
たとえ本人の症状がないとしても、
会社に問い合わせてみることも重要です。
一般的に食品や調理関係の仕事の場合、
家族にノロウィルス感染者が出た時点で
出勤停止になることもよくあります。
家族にノロウィルス感染者がいるのに、
知らない顔をして、自分勝手な判断で
出勤することによって、最悪の場合は
仕事先でノロウィルスを拡散させます。
自身の手に触れたものなどから次々に
感染者が増えていけば、会社の信用や
利益に関わる問題にもなり兼ねます。
会社を休むことで仕事場が忙しくなり、
苦しくなるといったこともあるでしょう。
しかし、最優先で考えるべきことは
ノロウィルスの感染拡大を防ぐこと。
会社に報告をしておくことが大切でしょう。
会社側が出勤しても問題ないと言えば
別に何も問題ないので大丈夫でしょう。
独断で強引に出勤しておきながら、実は
ノロウィルスに感染していて、集団感染を
招いてしまったというような事態になれば、
非常に大きな問題となることでしょう。
会社を休まずに出社した場合、
いつも以上に手洗いを徹底して
感染被害防止に尽力しましょう。
「自分がノロウィルスにかかっている」
可能性を常に考慮して、あらゆる場面で、
例えばドアノブや手すり、電話の受話器、
社内で共有しているものに触れたるのも
なるべく避けた方が無難です。
「絶対に触らない」まで徹底しなくても、
自分の家族にノロウィルス感染者がいる
ということを忘れず、もしものことを
考えておく必要があるのですから、
意識的に最大限の注意を払う努力は
大切なことであるように思われます。