【素晴らしい始まり】
カールビンソンがどうとかいう話よりも、
カーボンナノベルトの話も重大な問題です。
このほど、名古屋大学の伊丹健一郎教授ら
による研究グループによって、2017年4月、
カーボンナノチューブの筒状構造を持つ
炭素分子「カーボンナノベルト」の合成に
世界で初めて成功したと発表されました!
単一構造のカーボンナノチューブ合成や、
新たなる機能性材料の開発につながると
みられている、画期的な技術開発ですね。
有益なものほど、
実用化となったら
あっという間です。
単なる新しい技術である
というだけのことでなく、
そこに至るまで踏まえた
ありとあらゆる努力結果。
より良いものを作ろうとする
明確な意志の表れでもあり、
継続的努力が実を結んだものです。
構想から現実化までが六十年、
ちょっとした式年遷宮ですね。
時代の節目が変わるというのは、
世代交代であり技術の継承です。
燃料電池、集積回路、そして、
液晶ディスプレイにも使われます。
具体的な応用例としては、
どのようなものでしょうか。
軽量で柔軟なディスプレイだとか、
消費電力が極めて小さい高集積CPU、
高効率のバッテリーや太陽電池など。
単一構造のカーボンナノチューブ
を得ることができるようになれば、
技術革新につながるだけではなく、
科学力そのものの向上にもなります。
人間の側の精神的な成長も、
それに伴って向上して行けば
素晴らしいことですけどね!
技師のみなさんの喜びは、
並々ならないものでしょう。
素材そのものが新しくなれば、
従来の商品価値も大きく変わり、
新しい世界が訪れることになります。
まさしくこれは、
イノベーションです。








