「特別な才能もなく
特別な努力をするのも
嫌な単なる普通の人が
成功するための方法」
というお話を聞きました。
ちょっとタイトルにつられて、
がっつり聞いてしまいました。
大方は良いお話ですが、
どこまで良いかどうか、
深く吟味してみましょう。
その方は、事業家、
会社の社長さんで、
全国各地で講演会
ばかりやっている
あきんどの方です。
ちょっとえっちで、
ゆかいでたのしく
ひとをわらわせる、
有名な商売人です。
ひとり さんとか
いわれてますが、
ぼっち さんとは
ちょっとちがい、
たくさんなかまに
かこまれています。
ものすごくたくさん、
国に納税しておられます。
天国言葉を話すようにすすめ、
プラスでポジティブに生きろと
叱咤激励しておられる方です。
スピリチュアルなジャンルでも、
ビジネスや成功哲学の分野でも、
動画サイトで圧倒的な量ですね。
この特別なお話は、
「神さまから聞いた」
と主張しておられます。
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「ありがとうゲーム」
をやってください。
一日に4回以上、
「ありがとう」
と言われるだけの
単なるゲームです。
一か月で百二十回もの
「ありがとう」
を言われること。
世の中には、色んな言葉を
毎日繰り返して言うひとは
たくさんいるみたいです。
「ありがとう」ということを
毎日千回以上言っている人も
実際に居るそうですけれど、
その人は、まわりからは
嫌われているそうです。
「ありがとう」と誰かに
言ってもらえるためには、
実際に本人が努力をして
何らかの行いをしないと
感謝なんてされません。
お経やお題目を唱えるごとく
同じ言葉を繰り返すことは、
誰でも出来るかもしれません。
しかし、人からありがとうと
言ってもらえることの方が、
この世にあっては難しいかも
しれないではないでしょうか。
どこにどんな人とのつながりが
自分に築かれていたとしても、
人から感謝してもらうためには
自分自身が動かねばなりません。
人は恩に報いて返礼をしますが、
思いを伝えるだけの要素があり
結果を生み出す原因があります。
人に感謝をすることは、
自分の心の持ち方次第。
自身が感謝するのではなく、
どこに行って誰に会っても
感謝をされるということは、
とても大きな出来事です。
この世の中にいる人のうちで、
99.99%以上は普通の人です。
誰も特別に大変な努力をしてまで
成功することを考えてはいません。
自分の身の丈に合わせた努力とか
自分に相応しい境遇や領分の中で、
人としての分際を守ろうとします。
人が人から感謝されるほどまでに
一生懸命に行動するということは、
自然にその人には感謝が集まって
成功にもつながるということです。
おしまい。
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こんな感じのお話でした。
人から好かれる人というのは、
何か信じられるものを持っていて
自分の中で不動の信念があります。
素朴さとか純朴さとか、
不器用な生き方だとしても、
誠実で真実を追い求めています。
必死になって生きてきたとか、
騙されても、裏切られても、
世俗の汚れがないあどけなさ。
愛ある人には、人は集まります。
愛は、信念に基づく行動だからです。
嫌われる人は、真逆です。
その愛は仮初めの偽物であり、
信念も行動も頼りない虚栄で
自分の世界にこもっています。
気性が激しかったり、
貪欲さや邪心に汚れてたり、
人への憎しみが根深いひと。
自分中心に物事を考えたり、
意見を冷静に客観視出来ず、
プライドも強く人間関係を
利用価値の有る無しで決める。
すべてはみな、
精神的な成長や
人間性の向上を
目的にしないで、
その場限りで終わる
生き方だからです。
即物的な現世のみ
追い求めています。
ひとりさんによれば
これからの時代は、
性格の時代
だそうです。
暴力でも権力でも
金や学や思想でなく
性格の良い人の時代
だそうです。
感謝されるような行動をする人は、
人からも天からも愛されます。
幸せが訪れるのは、
当たり前のことです。
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シラ書 第37章1〜7
いつもあなたの友は言う。
「私はあなたの友人だ」
しかしその言葉とは裏腹に
名前だけの友人もある。
もし仲間や友人が敵に変わるなら、
人にとっては死の悲嘆ではないか。
ああ、悪に向く心よ。
なぜお前はつくられたのか。
そのごまかしによって、
この世を満たすためなのか。
幸福な友人を利用して
幸せになろうとする人は、
その友が不幸になると
反抗することもある。
自分の利益のために
友人とともに悲しみ、
戦いの時になれば
共に武器をとってくれる人もいる。
共に忠実に戦った友人を忘れず、
富を得ても、彼を記憶から消すな。
助言者はみな人に忠告をするが、
中には、自分の利を求めている人もある。



