「知識」を学んだだけで、
「知恵」を得たという【勘違い】
この世の中にある現実として、
知識を学ぶことで知恵を得たと
勘違いをしている人は多いです。
本を読んで知識を得ただけで、
その物事を完全に理解したと
勘違いをしてしまうのです。
例えば、ビジネスを学ぶときに
「何かノウハウはないか?」と
思って探す人はたくさんいます。
そこで本を読んで探してみたり、
セミナーに参加したりもしますが、
ビジネスの本質を得るというのは
現実的にはかなり少ないものです。
無駄に知識の多い人であるほど、
講師の話を聞こうとするに際し、
「その内容は既に知っている」
などと勝手に思ってしまいます。
知識だけが多い人の共通点では、
行動が伴わないことがあります。
経験が圧倒的に足りていないため、
知識としてしか理解できておらず、
その応用法が見えていないのです。
スポーツで考えれば分かります。
野球が上手くなろうとして必死に
理論や対策を学んだとしても、
それだけでバッティングや投球が
上達するわけではありません。
そこから練習を重ねていくと、
「このときは肩をこう使うのか」
「足の踏込を深くするといいのか」
と自分で考える必要があります。
この過程がとても重要なのです。
自分の意志で経験を積んでこそ
改善点や応用法に気が付きます。
体に覚えさせなければ本当の意味で
「会得した」とは言えません。
しかし、現実の社会においてさえ、
この当たり前の考え方ができない
ような人であふれかえっています。
知識だけを学んだところで無意味です。
そこから圧倒的な行動をやり始めて、
『経験を積んで知識を知恵に変えた人』
でないのならば、理想は夢のままで、
事業や展開でも成功はありません。
そういう意味で、
MBAや中小企業診断士など
資格を取ったとしても、
ビジネススキルは一つも上達しません。
理論を学んだとしても、
それをどのように活かすのか
分かっていないからです。
知識を学ぶことで、
知恵を得たと幻想するのは
現実的な認識ではありません。




