
フィッツジェラルドの短編集
『ジャズ・エイジの物語』
(1922)に由来する
ジャズ・エイジですが、
彼自身はその後のエッセイ
「ジャズ・エイジのこだま」
(1931)のなかで、
その意味するところを
以下のように定義している。
19年のメーデーから
29年10月ウォール街
の大暴落までの、
「奇跡」と「芸術」と
「過剰」と「風刺」の時代に
「一つの民族全体が
享楽的になり、
快楽を追求した」
時代であったと。

「ジャズ」という単語も
「最初はセックスを意味し、
次いでダンス、
その後音楽を意味する
ようになった」
という経緯から、
そのすべてを含み持つ
意味でフィッツジェラルドは
使用しています。

実際、
17年に初レコーディング
を終えたばかりの新興音楽
であった当時のジャズは、
高度な技術を重視する
40年代以降のモダン・ジャズ
とは大きく異なり、
ダンスホールで
男女を踊らせるために
楽団が演奏する
「大衆音楽」でした。
(ノ^^)八(^^ )ノ
しかしジャズの
「トロンボーン」や
「ドラム」の音の中で生じた
「史上空前の高価なばか騒ぎ」
(フィッツジェラルド)
という時代は、
一般大衆の経済的基盤
の脆弱性を露呈した、
大恐慌の始まりとともに
終焉したとされています。

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ