◇◇◇THE NEWBORN WORLD ALPHARION◇◇◇


③人間という素晴らしい存在からすべてが始まり、完成されてゆくという原則。



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わたしの中にある何かが、大きく成長してゆくことを、手に取るように感じる。







ある晴れた昼下がり、市場へ続く道の途中、荷馬車に乗せられごとごと揺られ、

売られてゆく悲しげな瞳の子牛とはわたしは異なる。






自分の自由な意志が、わたしの存在すべてをかけて、

新しい世界に向かって前進していることを確信する。







面白い話をしていた三人組のあとを追いかけてきて、

駅の構内から出て少し離れた下町の大衆食堂に入る。




するとそこは、


あたたかい笑顔と優しい真心のこもった、


おもてなしのあいさつがみちあふれる


安らぎの場所だった・・・・・。






寒く冷たく薄暗い世界から、光あふれる暖かい世界へ。


つらく悲しいさみしさから、慈しみに満ちた充実感へ。


今までとはまったく違った別次元に来た気がする。




ただ単に、

お店から感じる雰囲気が、

そこまで異空間な感じを、

演出しているだけだからと、


人は言うかもしれない。




しかしわたしにとっては、


すべての良い出来事の印象が、


必然性の集合とおもえてならない。








わたし自身の中にある何かが確実に変わりつつある。


それが成長するということかもしれない。





わたし自身の存在のすべてをかけて取り組む課題は、


あらゆる現実生活の問題に前向きに立ち向かいつつ、


積極的で、さらに能動的なアクションを起こすこと。







そこから何かを学びとり、

理想的な新しく変革された情態になってゆくこと。



学ぶということは自分の人生にプラスアルファだけではなく、


不必要で余分なマイナスアルファの要素を発見して対応してゆくこと。



対応というのは、その場しのぎで要領よく逃げることではない。






2013年の今年は巳年。

癸巳年・みずのとみどし。



蛇は古い皮から脱皮する。


人間もまた、同じことで。

古くなり悪くなってしまった外部の表面的なバリアーから抜け出し、


内奥の中心的な存在を活かす時かも。




ぼっちさんはいつもわたしに向かって、

・・・・・・表面の現象だけにとらわれちゃいけない、


物事の本質は人間の自由意志が関わって来るんだ・・・・


なんてことばかりを言っていたんだけど。





本当に真の意味で、

わたし自身の理想は、

自分の存在が変革されてゆき、

もっともっと強く大きく新しく成長してゆくこと。


人として進化してゆくこと。



世界のあり方や基準をどうこうすることより、



まずはそっちを取り組みたいなという気持ちが、



自然にあふれてくるから。




もう新生世界のアルファリオンとやらは、わたしにとっては二の次でしかない。



だからごめんねぼっちさん。


当分のあいだ会えるかどうかわからないわ。


わりとガチで。




O(≧∇≦)O








「どんな改革においても、重点を置かないとならないのは、人間の存在なのよ」







別にそれほどお腹がすいていたわけでもないけれど、


三人と同じ様に食事を注文するため、空いた席に座ろうとしてあたりを見回す。



すると突然、お話をしてるお姉さんがわたしに対し、

こっちに座るようにというような手招きをしてくる。



おいでおいで、あなたはこの席におすわりなさいと。











「私たちがしようと思うすべての背後には、必ず人間という存在があってね…」




とっさに反応してしまい素直にちょこんと席に着く。


…いいのかしら、こんな席に、わたしなんかが…。


……でもいいんだよね、確かに招かれてるわけだし。



なるようになってしまえ♪












「この人間という素晴らしい存在をないがしろにしてたら、何も始まらないの。」





主導権を握られ、気持ち良くないこともないけれど、


話の内容に感心していた手前、お姉さんに促されて、


三人が着席した四人がけテーブルに座ることになる。


わたしなんかも、人間という素晴らしい存在かしら?









「人間という素晴らしい存在からすべてが始まり、そして完成されてゆくのよ。」





・・・・なんて素敵なフレーズかしら。



人間が素晴らしい存在で、

そこからすべてが始まり、

そこからすべてが完成してゆくだなんて。








それが世の中の原則として一般的に認識された日には・・・・・・・



本当に、世界が変わるわ。




・・・大丈夫。

なるようにしかならないし。


それが人生だもの。

















「また同時に、改革を推進するスタッフ陣も、いかにやる気が持てる環境を作れるかが大切な課題なのよ。」


「モチベーションの高め方が大切になるんですね!」



お姉さんと若い女の子は、向かい合って座っている。


四角四面ではなく、丸い形のテーブルだったために、









.●←男の子
○◎○←お姉さんたち
.◇←わたし





円卓を囲む形で、みんなが車座になって席に着いた。



なに食わぬ顔で参加しないで何かあいさつでもしなきゃと思いっきりあせるわ。










ふと、思い出してしまう。

新生なる世界であり、


新しい時代を創造し、


完成された真実の価値を持つという、






「アルファリオン」


という世界への旅のことを。




今わたしって旅の途中だ。




何かが始まり完成に向けて進んで行くのだとしても、




人間である以上は不完全さと向き合い、何かの終わりに対して向かい合ってゆくこともあるかもしれない。








でも、わたしは負けない。









任務遂行不可能な課題ではなく、


任務完了が確実になされる課題が、


誰の目にも耳にもわかる形で現実になる時が、



今まさに来つつあるのだから。